このページでは、アカハライモリについて紹介しています。
CLASSIFICATION
両生綱 Amphibia-有尾目 Urodela-イモリ亜目 Salamandroidea-イモリ科 Salamandridae、 20属に分けられます。
北アメリカ大陸、地中海沿岸、日本を含む東アジア、ヨーロッパに分布します。
河川、池沼などに生息し、一般的に飼育されている種として日本固有種としてアカハライモリがあります。

特徴・生態
アカハライモリは、全長おおよそ10cm前後、2対の足と長い尾、腹側が赤色に黒のまだら模様が一般的です。
皮膚よりテトロドキシンと呼ばれるフグ毒と同じ成分を分泌します。
アカハライモリは変温動物で他の種に比べ、気温変化に強く、食欲旺盛です。
両生類のため、幼体から成体へ変態を行います。
そのため呼吸様式がエラ呼吸から肺呼吸に変化していきます。
生息地は生まれたばかりでは水中のみですが、成体は繁殖期を除き、水辺の木の葉の裏などの陸上で生活します。
3~5年で成熟し、気温が上がり始める春になると繁殖のシーズンを迎えます。
寿命は、約20~25年といわれています。
繁殖特性
アカハライモリは、4~7月に発情し自然産卵する事が多いです。
性成熟は2~3年です。
1回につき最大40個の卵を水草に産み、産卵期の期間中に合計約100~400個の卵を産卵します。
生理学的特徴
項目 | データ |
---|---|
体長 | 全長8~13cm |
変態期間 | 約3~4カ月 |
発情周期 | 季節性 |
繁殖形態 | 卵生 |
HEALTH CARE
ご家庭で行う健康管理
体重管理・食欲のチェックしましょう フードはバランスのとれた餌を用意し、与える量を管理して日頃から食欲があるかチェックをしましょう。 |
環境管理をしましょう 水槽の温度を管理し、異物誤飲をしないようにゲージ環境を整えて健康管理をしていきましょう。 |
水質管理をしましょう 水質が悪化すると細菌感染の原因になる為、水場の管理や掃除をして管理していきましょう。 |
動物病院で健康診断を行いましょう 病院での健康診断を行い健康状態を知ることで、普段の健康管理につなげていきましょう。 |
平均寿命
イモリの平均寿命 | |
---|---|
アカハライモリ | 平均20~25年 |
HUSBANDRY
1ケージに1頭の単独飼育を推奨します。
ケージ内に過密になると共食いや皮膚毒の影響があります。
28度以上の高温には弱く、寒さには強いですが10℃以下の低温になると冬眠に入ってしまうため、注意が必要です。
飼育ケージ
30cmほどのプラケースもしくは水槽を選びます。
壁を上って脱走するため、厳重な対策が必要です。
ケージ内に必要なもの
水質 適切な温度は20℃前後です。 高温(30℃以上)になると命の危険があり、低温(10℃以下)になると冬眠します。 暑さに弱く、寒すぎると冬眠に入るため、冷却クーラーや簡易扇風機や、保温のためにパネルヒーターなどが必要な場合もあります。 |
陸地 成体になると肺呼吸に変わるため、陸地が必要となります。 石や砂利、木などを使い、隠れ家のイメージで設置すると良いです。 |
水草 体を隠したり、繁殖の際に卵を産み付けたりするために必要です。 |
ろ過機 水質を良い状態で保つことに役立ちます。 飼育ケージが大きくなる場合は必須となります。 ただし、水流はあまり強くしないようにします。 |
フード(エサ)
アカハライモリは肉食性の両生類です。生き餌をメインに与えます。
ただし、与えすぎると消化不良起こす為、1日1回、週2~3回程度に与えてください。(幼体は毎日)
なお、冬場は食欲が落ちてくるので、1週間に1回程度にとどめます。
生き餌 オタマジャクシや赤虫、イトミミズ、小魚、小エビ、コオロギなど。 丸呑みにして食べる為、口に入るサイズを与えます。 生き餌を与える場合は、寄生虫を回避するために飼育水槽で養殖された生き餌や冷凍の餌を与えます。 |
ペレット(イモリ専用人工飼料) イモリ専用の餌やウーパールーパーの餌でも代用できます。 個体のサイズにあった量を与えます。 |



CASE STUDIES
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