CLASSIFICATION
爬虫綱 Reptilia-
有鱗目 Squamata-
ヘビ亜目 Serpentes
に分類されます。
日本国内に生息する種類は5科に分類されており、 メクラヘビ科、ヘビ科、コブラ科、クサリヘビ科、ウミヘビ科に分けられます。
日本では コブラ科、クサリヘビ科、ナミヘビ科と ボア科、ニシキヘビ科の一部に関しては、 動物愛護法によって特定動物に指定されているため飼育には地方自治体の許可が必要です。
日本で主に流通し飼育されるのは ナミヘビ科の無毒種や弱毒種、ボア科やニシキヘビ科の小型から中型種になります。

特徴・生態
体が細長く、全体が鱗で覆われていて四肢がないのが特徴です。
また、ヘビは変温動物です。
脱皮しながら成長していきます。
毒蛇や狂暴なヘビなどの一部のヘビを飼育する場合は、国からの許可が必要な場合がありますので、確認した上での飼育になります。
繁殖特性
へビの種類によって繁殖期や成熟期が異なります。
・ボールパイソン
一般的に冬に発情し、約2か月後に産卵します。
性成熟は大きさにより決まり、おおよそ2~3年です。産卵数は約4~10個(1回/年)産卵します。
・コーンスネーク
4月~5月に発情迎え、その後産卵します。
性成熟は大きさにより決まり、おおよそ2~3年です。産卵数は約10~20個(1回/年)産卵します。
・カルフォルニアキングスネーク
5月~6月に発情を迎え、その後7~8月に排卵します。
性成熟は大きさにより決まり、おおよそ2~3年です。産卵数は5~12 (1回/年)産卵します。
・グリーンパイソン
乾季から雨季に繁殖を迎えます。
産卵数は約10~30個(1回/年)産卵します。
・カーペットパイソン
冬に発情し、約2か月後に産卵します。
性成熟は大きさにより決まり、おおよそ2~3年です。産卵数は約10~20個(1回/年)産卵します。
整理科学的数値
ボールパイソン
項目 | データ |
---|---|
全長 | 100~130cm |
繁殖周期 | 季節性 |
コーンスネーク
項目 | データ |
---|---|
全長 | 80~120cm |
繁殖周期 | 季節性 |
カルフォルニアキングスネーク
項目 | データ |
---|---|
全長 | 80~100cm |
繁殖周期 | 季節性 |
グリーンパイソン
項目 | データ |
---|---|
全長 | 150~200cm |
繁殖周期 | 季節性 |
カーペットパイソン
項目 | データ |
---|---|
全長 | 200~300cm |
繁殖周期 | 季節性 |
HEALTH CARE
ご家庭で行う健康管理
体重管理・食欲のチェックしましょう フードはバランスのとれた餌を用意し、与える量を管理して日頃から食欲があるかチェックをしましょう。 |
環境管理をしましょう 温度や湿度を管理し、全体・局所保温やゲージ環境を整えて健康管理をしていきましょう。 |
動物病院で健康診断を行いましょう 病院での健康診断を行い健康状態を知ることで、普段の健康管理につなげていきましょう。 |
年齢比較表
平均寿命 | |
---|---|
ボールパイソン | 平均10~15年 |
コーンスネーク | 平均10~15年 |
カリフォルニアキングスネーク | 平均20~25年 |
グリーンパイソン | 平均10~20年 |
カーペットパイソン | 平均10~20年 |
HUSBANDRY
飼育に関しては他の爬虫類より容易で、ゲージに関しては別に用意するものが少なく飼育できます。
ヘビは基本、神経質な為、世話は最小限にとどめ頻回な環境変化やストレスをかけない環境にします。
また変温動物の為、外気の温度にも左右されやすいので飼育部屋は1年通して温度調整が必要です。
※飼育にあたって※
ヘビの種類によって、人の生命・身体・財産に害を加えるおそれがある特定動物(危険な動物)を飼うためには「許可」が必要です。
法では人などへの危害を防止するため、飼養施設の設備や構造等の基準が定められています。
事前に、動物愛護センターに相談の上、許可の申請をしてください。
詳しくは環境省HPにてご確認ください
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/danger.html
樹上棲のヘビ
24~30℃。(種によって多少異なる)
体がからめるような枝や棒を用意し、高さのあるレイアウトにした「テラリウム」が最適です。
地上棲のヘビ
26~29℃。(種によって多少異なる)
床材はウッドシェイプ(木くず)かシートタイプ(新聞紙、ペットシーツなど)を使用するのが一般的です。
※乾燥系ヘビ向けの床材はサンドや保水性がすくないチップを利用します。
神経質な為、身が隠れるようなシェルター(流木、植木鉢など)を用意した「テラリウム」が最適です。
※保湿保温にはが最適ですが、カビやダニが発生しやすいので注意が必要です。
地中棲のヘビ
25~32℃。(種によって多少異なる)
床材は潜りやすい黒土やヤシガラ、アスペン(広葉樹のチップ)を厚めに敷くのが一般的です。水入れを用意したシンプルなレイアウトが最適です。
水・半水棲のヘビ
28~31℃。(種によって多少異なる)
ベアタンクか床材に砂利を敷き、身が隠れるようなシェルター(流木、植木鉢など)を用意したシンプルな「アクアリュウム」が最適です。
飼育ケージ
一般的にヘビは動き回らない為、一辺が全長の半分くらいのサイズでも飼育可能ですが、 とぐろを巻いた面積の3~4倍サイズを目安が適度です。
大型のヘビは、爬虫類ショップで販売している専用ゲージでの飼育が望ましいです。
※へビは小さい隙間でも脱走するため、水槽やケースの空気孔の隙間は網目のように狭く、しっかりと蓋ができるものがよいです。
また、鍵のついたタイプやロックがついたタイプが理想です。
ケージ内に必要なもの
床材 ウッドシェイプ(木くず)かシートタイプ(新聞紙、ペットシーツなど)を使用するのが一般的です。 ※乾燥系ヘビ向けの床材はサンドや保水性がすくないチップを利用します。 地中棲のヘビは、潜りやすい黒土やヤシガラ、アスペン(広葉樹のチップ)を厚めに敷くのが一般的です。 水・半水棲のヘビは、何もひかないか砂利を引きます。 |
水入れ 飲み水や湿気の調整以外に水浴場としても使用します。 重みのあるものやタッパーに穴を開けて使用する方法もあります。 止まり木 樹上棲のヘビは止まり木としてからみやすい木を用意します。地上・半水中はシェルターとしても活用できます。 |
シェルター とぐろを巻いた状態で隠れるシェルターが理想です。 脱皮をする際の取っ掛かりとして利用する事もあるので、ザラザラとした表面のものが理想です。 水中棲のヘビの場合、床材に潜る性個体も多いので必須ではありませんが、流木やカメの浮島や鉢植えなど用意しても良いです。 |
ヒーター 変温動物なので温度勾配をつける為に床にパネルヒーターを敷き、ケースの3分の1程度を暖めるようします。 樹上棲のヘビは止まり木にいる為、保温球をゲージの上部に設置します。 火傷防止用に専用のカバーを使用すると良いです。 最近では、天井(フタ)に貼り付けるヒーターもあるのでサーモスタットと接続して使用すると安全です。 水中棲のヘビの場合、サーモスタットと接続した水中ヒーターを使用します。 火傷防止用に専用のカバーを使用すると良いです。 |
温度調整 霧吹きや水入れ、チップを湿らすなどして湿度調整をします。 |
蛍光灯、ライト(必要に応じて) 特に必要もないですが、観察用に設置しても良いです。 |
赤外線保温球とソケット(必要に応じて) ゲージ内部にヒータを設置できない場合に、ゲージの外から照射(保温用に)して使用する事もありますが、通常は必須ではありません。 |
フード(エサ)
ヘビは肉食で、自分が飲み込める程度の生き物を食べています。
小型動物 マウスやラット(代用品としてウズラやそのヒナ) ※最近の主流は冷凍マウスですが 「完全解凍(湯煎で解凍するなど)」して、温かい状態で与えてください。解凍されていないと消化不良、吐き戻しの原因になります。 |
生き餌 カエル小型の魚(ドジョウ、金魚) 、オタマジャクシ、など(水中棲ヘビ) 食物の消化が遅く、消化するまでに数日から1週間以上かかることがある為、適切なサイズのエサを与え消化が完了するまで食べ物を与えないようにします。(幼体:週2回、成体:週1回、大型種:月1回) |
CASE STUDIES
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